人間ドックを受けると、体に潜んでいる病気を早期発見して早めに治療を開始することに役立ちます。また、体全体の見直しが出来るため、これからかかりそうな病気を予防して健康を維持するためにも意味があります。人間ドックは定期的に受けることが推奨されていますが、その内容には各病院によって差が有り、2~3時間で終わるものから、一泊しての検査、宿泊施設を使って何日かかけて徹底的に検査をするタイプなどが行われています。東京で人気となっている人間ドックを見てみると、検査費用の面では、5~6万円以内のものがよく選ばれているようです。
検査内容で人気のものには、男女共に人気なのは頭部MRI・MRA検査が受けられるプランで、これらの検査を受けることによって脳出血、脳腫瘍、脳梗塞、脳動脈瘤、くも膜下出血などを見つけることが出来ます。他にも、脳、肺、腹部のCTが撮れるプランも人気が高く、脳や心臓の異常に関心が高いことがうかがえます。胃の検査と言えば、従来はバリウム検査が有名でしたが、バリウムを飲むのが苦手という人も多くいました。近年では採血検査であるABC検診(ピロリ菌検査+ペプシノゲン検査)で胃がんリスクを判断することが出来るようになり、導入する病院も増えており、バリウムの苦手な人たちに選ばれています。
しかし、胃がんの他に食道がんや十二指腸がんについても調べるためには胃のX線検査が適しており、更に胃カメラ(内視鏡検査)の方がX線検査よりも微細な病変を発見出来るため優れているとの情報もあります。人間ドックを受ける時には、それぞれの病院で行われる検査項目をチェックして、自分が調べたい内容が含まれているかどうかを確認してから申し込むのがおすすめです。